「熟睡を妨げる病気」

投稿日:2014年3月25日|カテゴリ:医療コラム

朝、目覚めたときにすっきりしない、十分寝たはずなのに、寝た気がしない・・・・。
そんな熟睡感のなさに悩んではいないでしょうか。背景には、「寝過ぎ」やストレス、うつ、睡眠時無呼吸症候群などの病気が潜んでいることもあります。

眠りが浅いと、朝目覚めたときに休息感や充足感が得られない。その原因は様々ですが、大人の場合、一番多いのは「寝過ぎ」が原因と言われています。
高齢になればなるほど眠る時間が減るのは、睡眠と関わりに深いホルモン量が減るのが一因と言われています。

【体の異常の要因】
また、体の異常が原因で熟睡感が得られないこともあるので注意が必要です。

■睡眠時無呼吸症候群
いびきがひどく、睡眠中に何度も呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群では、起床時に頭痛や疲労感も伴います。
男性に多いですが、女性も更年期以降に増えてきます。

○治療法
鼻マスク(CPAP)で空気を気道に送り込む治療法が中心ですが、軽症ならマウスピースも効果があります。

■レストレスレッグス症候群
布団に入ると足がむずむずする「レストレスレッグス症候群」。
鉄欠乏がその一因で、女性に多い傾向があります。貯蔵鉄(フェリチン)が減っている場合は、鉄剤を服用することで症状を改善します。

○治療法
貯蔵鉄(フェリチン)が減っている場合は、鉄剤を服用することで症状を改善します。

■周期性四肢運動障害
足がピクついて寝付けなくなるのは病気。
寝る前にマッサージをしたり、カフェインやアルコールを控えたりすると症状緩和に役立ちます。

■うつ病
眠れないときに、心の面で注意したいのが「うつ病」
うつ病の初期には、感情や意欲に関する訴えより、ぐっすり眠れない、熟睡感がないなどの訴えの方が多い。
しっかり寝ているのに、疲れがとれない、食欲が出ない、気分が晴れない、仕事の効率が落ちたなどの症状がある場合は、うつ病の可能性があります。

【熟睡感が得られない5つのパターンと原因】
−−−睡眠時間タイプ---
■特徴
必要以上に長く寝ると眠りが浅くなる。
睡眠の質が低下することで熟睡感が得にくくなる

■原因
・寝過ぎ

---ストレスタイプ---
■特徴
ストレスで交感神経が興奮し眠りが浅くなる。
よく眠りたいという気持ちが深い眠りを妨げることも。

■原因
・悩むがある
・睡眠への過度な欲求がある

---体のリズムタイプ---
■特徴
日中の活動量が少ないときや、女性の場合は月経周期の高温期に、眠りが浅くなりやすい

■原因
・日中の活動不足
・黄体ホルモンによる体温上昇

---うつタイプ---
■特徴
うつ病の初期には眠りが浅くなり、疲れやだるさが取れにくくなる。
冬季だけ症状が出ることも

■原因
・軽度のうつ
・冬季うつ