「鳥インフル 警戒の秋」

投稿日:2013年9月27日|カテゴリ:医療コラム

【鳥インフルエンザとはどんな病気】
鳥インフルエンザウイルスは2013年3月に中国で人への感染例を発表、その後も相次ぎ患者が見つかりました。発生地域も順次拡大、台湾でも患者が確認されております。
鳥インフルエンザは水鳥やニワトリなどが感染し、本来は人に感染しにくいですが、今回は従来よりも人にある程度感染する新種が登場しました。
もしもさらに変化が進んで人間同士で簡単に感染するようになると呼び方が新型インフルエンザになります。
鳥インフルエンザはそこまでいっていませんが、人への感染が広がるうちに変化が進む可能性があり、警戒されています。
毎年冬に流行する季節性インフルエンザと違い、新型が多くの人がかかったことがなく免疫の抗体を持たないため、重症になる恐れがあると考えられています。
専門家の間では春の段階からすでに、秋以降も油断せずに要注意という見方が出ていました。
インフルエンザウイルスは一般に夏の暑い時期にはおとなしくなりますが、秋から冬にかけて活発になる可能性があります。

【主な症状】
症状は発熱と咳が主で、重症では肺炎が多くみられます。

【原因】
動物実験により、くしゃみで飛び散るつばなどによる飛沫感染がある程度起きることが分かっています。
従来よりも人の細胞にくっつきやすく、人の鼻からのどにかけての上気道の温度で増殖しやすいようです。

【注意点】
基本的な注意点は鳥類に直接触るなどの接触を避けることです。
●生きた鳥を販売している市場や家きんを飼育している場所に場所に入らないようにする。それ以外でも病気の鳥や死んだ鳥に注意する。
●感染症全般と同様、手指をよく洗うことも重要です。外出先から帰ってきたとき、食事の用意のときや食事の前、トイレの後などこまめにせっけんと流水で洗う。さらにアルコールで消毒するのもよいです。
●せきやくしゃみの症状がある場合、マスクをしたり、ティッシュペーパーで口と鼻を覆うなど、いわゆるせきエチケットを心がける。
●発生地域から帰国時にせきや発熱などの症状があれば検疫所に相談する。帰国してしばらくの間も症状があれば、医療機関を受診し、その際に発生地域に渡航していたことを伝える。