ノロウイルス、なお警戒

投稿日:2013年1月17日|カテゴリ:医療コラム

【遺伝子変異、感染しやすく ノロウイルスなお警戒】

嘔吐(おうと)や下痢を引き起こすノロウイルスとみられる集団感染が相次ぐなど感染性胃腸炎の流行が続いています。ピークは12月に越えたようですが、再び増加する恐れもあり、引き続き警戒が必要です。特に高齢者と子どもは重症化するケースも多く注意しましょう。

特に今冬はノロウイルスの遺伝子変異が見つかりました。
変異はわずかですが、体に備わる免疫で働く抗体がウイルスに結合して邪魔をする部分にちょうど変化が起きた為、従来の抗体が役に立たず、ほとんどの人は免疫がないと考えられています。今回の流行は「これが要因の一つである可能性が高い」と見られています。
ただ、通常より症状が重くなるような変異ではないので、それほど怖がる必要はありません。

■予防の習慣をしっかり身に付けましょう!
手洗いは食事の前がもっとも効果的です。
マスク着用は、吐いた物から目に見えないほど小さな水滴が飛び散っているので近くにいると飛沫感染の恐れがあり、これを防ぐのに役立ちます。

■塩素系で消毒を!
患者の吐いた物やふん便には大量のウイルスが含まれている恐れがあるので、処理でも注意が大切です。床に飛び散った場合などは、マスクや手袋など をしペーパータオルなどでふき取る。ノロウイルスは乾燥すると空中に漂い、口から入り感染する可能性もあるので、残さないように丁寧に除去します。その後 は次亜塩素酸ナトリウム、いわゆる塩素系の漂白剤で消毒する。
カーペットなどで消毒剤を使いにくい場合はアイロンで加熱消毒する方法もあります。食器や調理器具、タオルなどを加熱消毒する場合はセ氏85度以上の熱湯で1分以上の加熱が有効といわれています。

通常、嘔吐や下痢などの症状が続くのは1~2日と言われていますが、症状が治まってからもしばらくは排せつ物中にウイルスが含まれるので、人にうつす可能性があります。長い人だと1カ月ぐらい、少なくとも平均的な1週間ほどは注意が必要です。
軽症や、症状が出ない不顕性感染というケースもあります。そのまま気づかずに、トイレの後などによく手を洗わないと、感染を広げてしまうかもしれません。特に、家族など周りに患者がいた場合、症状がないからといって自分が感染していないと思わず、手洗いを徹底しましょう。

厚生労働省のホームページでも詳しく解説しています。
厚生労働省 ノロウイルスについて
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/norovirus/