マイコプラズマ肺炎にご用心

投稿日:2012年8月12日|カテゴリ:医療コラム

マイコプラズマ肺炎が去年夏から冬にかけて大流行しましたが、現在も患者数は例年の2倍弱で推移しています。

マイコプラズマは肺炎の原因となる一般的な細菌で、発熱した後にせきが続くのが特徴。鼻水はほどんど出ません。
小学校や幼稚園などで集団感染しやすく、子供の肺炎の中では最も多い。ただ、大抵は軽症で済み、感染しても発症しないケースも多い。
予防法のワクチンは今のところありません。

以前は4年に一度、大流行していましたが、マクロライド系の良く効く薬が使えるようになったため、1988年を最後にこの傾向はなくなっていました。
しかし、特定の抗菌薬の使用が増えると、これまで使用してきたマクロライド系の抗菌薬が効かない「耐性菌」が出現しやすく、現在も昨年からの流行が続いています。
耐性菌の場合、テトラサイクリン系やニューキノロン系と呼ぶ薬を使わないと治らないため、医師と相談しながら適切な治療を受けましょう。

【マイコプラズマによる感染の特徴】
・細菌の大きさは大腸菌の10分の1
・200種以上存在するといわれるが、人に病気を起こすのは1種類
・5〜50歳ぐらいで発症するが、子供が肺炎になりやすい
・潜伏期間は2〜3週間程度
・せきやくしゃみなどの飛沫で感染
・加熱やせっけんなどに弱い
・気管支炎など軽く済むことも多い

【小児のマイコプラズマ感染症の治療でよく使う主な抗菌薬】
・マクロライド系(クラリスロマイシン、アジスロマイシン)
・テトラサイクリン系(ミノサイクリン)
・ニューキノロン系(トスフロキサシン)

マイコプラズマに感染しても自然に治る例はありますが、高熱はつらいうえ、流行すると合併症として髄膜炎などを起こす人の割合も増えてきますので、治療は早く受けましょう。普段から手洗いを施行し、感染しせきが出たら、マスクを着用することも心がけましょう。